みすず書房

表紙写真・石間秀耶

新着記事

なぜ人は自然を守りたいのか?

進化と生態で迫る深層

深野祐也

第18回
2026年10月1日

なぜ人は自然を守りたいのか?

私たちの社会は、食料、水、気候の安定、災害の緩和、心身の健康など、地球上の自然環境から多くの恩恵を受けています。しかしいま、そうした自然が失われつつあり、同時にその恩恵も失われつつあります。 では、人間社会は自然を守る方向へ動き始めているの…

ケインズが言ったこと

人間観からざっくり理解する

小平武史

第6回
2026年9月1日

ケインズが見失っていたもの: 人間の「現在バイアス」

これまでの連載では、多くの場面においてケインズの人間観が現実的であり、「必ずしも人間は常に合理的に考えて判断できるわけではない」ということを前提に経済理論を構築していた様子を紹介してきました。今回は逆に、人間の持つ非合理的な心理傾向をケイン…

日本の思想とは何か──継承の可能性を巡って【対談】原武史 × 野口良平

司会 長瀬海

単独記事
2026年6月1日

司会 長瀬海

今年3月31日に、『日本政治思想史』(新潮社)の著者の原武史さんと、『列島哲学史』(みすず書房)の野口良平さんのトークイベントが、週刊読書人の主催で行われました。日本の思想とは何か。戦後思想を継承する可能性はどこにあるのか。お二人の刺激的な…

極端な市場主義者が世界を壊す

【WEBみすず限定】スロボディアン『破壊系資本主義』(1月16日刊)訳者あとがき

松島聖子

単独記事
2026年2月2日

【WEBみすず限定】スロボディアン『破壊系資本主義』(1月16日刊)訳者あとがき

小社刊『破壊系資本主義(原題:Crack-Up Capitalism: Market Radicals and the Dream of a World Without Democracy)』は、極端な市場主義者の野望と実践を追跡する世界的…

いま、列島哲学は僕らに必要とされている

【書評】野口良平『列島哲学史』

長瀬海

単独記事
2025年12月1日

【書評】野口良平『列島哲学史』

哲学がはじまって、深まっていくときの、その様態を摑むこと。日本という国がくぐり抜けてきた、長く果てしない時間に対する思念。哲学とは、日本とは何か、を同時に問うことは、たとえるなら右手と左手で別々のフライパンを操るような、たぐいまれな器用さが…

動物倫理の政治的転回

【書評】アラスデア・コクラン『政治理論と動物』

吉良貴之

単独記事
2025年9月1日

【書評】アラスデア・コクラン『政治理論と動物』

哲学は世界を変える。少なくともここ数十年のうち、世界を最も大きく変えた哲学書はピーター・シンガー『動物の解放』(原著1975年)だろう。この書は、現代社会が食肉生産の効率化のために推し進めた集約的畜産が動物にもたらしている悲惨な状況を背景に…

男性性の普遍を探る

【書評】チェ・テソプ『韓国、男子』

佐々木正徳

単独記事
2024年12月2日

【書評】チェ・テソプ『韓国、男子』

異文化に接することの意義は何だろうか。外国の知り合いができたときに、その国のことを知っていれば話が弾むかもしれないが、それよりも自文化を相対化するきっかけになることが重要な意義である。自身が当たり前だと思っていたことが他地域ではそうではなか…

「痛み」はその人らしさを作るか、奪うか?

【書評】モンティ・ライマン『痛み、人間のすべてにつながる』

香山リカ

単独記事
2024年12月2日

【書評】モンティ・ライマン『痛み、人間のすべてにつながる』

私事になるが、精神科医生活にひと区切りをつけて、一昨年から北海道の山間にある孤立地区であるむかわ町穂別でへき地医療に取り組んでいる。当地も高齢化率が高く、勤務している診療所の病棟で人生の最期を迎える人も多い。 そこで問題になるのは「痛みの有…

科学史家による映画『オッペンハイマー』考

全2回+補論

伊藤憲二

第3回
2024年8月1日

オッペンハイマーと仁科芳雄

科学史家による映画『オッペンハイマー』考、補論

〔編集部注:この記事には映画『オッペンハイマー』の内容にかかわる記述が含まれています。〕 仁科芳雄の「伝記」を書いた人間として(1)、映画『オッペンハイマー』を観ると考えずにはいられないのは、仁科とオッペンハイマーの関係だ。彼らが直接会った…

虚実往還

文学へ、現実から。現実へ、文学から。

吉岡忍

第4回
2024年7月1日

「石が仕合せな女となる事を私達は望んでいる」

――志賀直哉「流行感冒」(1919年)

私の友人知人のあいだで最初に新型コロナウイルスに感染したのは、俳優の石田純一さんだった。仕事で沖縄に出張し、東京にもどってすぐに体調を崩して入院、PCR検査で感染が判明したのだという。さっそくニュースにもなった。2020年4月中旬のことであ…

トーヴェ・ディトレウセン『結婚/毒―コペンハーゲン三部作』の舞台へ

コペンハーゲン西橋地区を訪ねて

枇谷玲子

単独記事
2023年12月1日

コペンハーゲン西橋地区を訪ねて

2023年の11月頭に、トーヴェ・ディトレウセン『結婚/毒――コペンハーゲン三部作』(みすず書房、2023年6月)の訳者である私は、デンマーク芸術基金主催のデンマーク語翻訳者、ブックフェア参加プログラムに参加するため、デンマークに赴いた際、…

科学研究における「選択と集中」の罠

【書評】カール・ヘラップ『アルツハイマー病研究、失敗の構造』

仲野徹

単独記事
2023年9月1日

【書評】カール・ヘラップ『アルツハイマー病研究、失敗の構造』

アルツハイマー病の治療薬開発が大きなニュースになった。日米の医薬品メーカー、エーザイとバイオジェンが共同で開発したレカネマブだ。ただし、アルツハイマー病を「治療」できるわけではなく、その進行を遅らせるだけである。臨床試験では、プラセボ(偽薬…

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WEB「みすず」について

2023年10月2日

WEB「みすず」はみすず書房のオンラインマガジンです。連載記事と単独記事を、毎月の初めに配信いたします。また、小社が出版した書籍を紹介する「新刊紹介/話題の本/コラム」のコーナーは、随時更新します。購読料はいただきません。月刊『みすず』に引き続き、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。