2026年6月に書評掲載された本をご紹介します。
『完全に平等で、非常に差別的な――拡張のダンス史』
拡張のダンス史 牧野美加訳 2026年5月刊
「よいダンス」とは何か。その評価基準を決めているのは誰か。障害を軸にして世界のダンス史を紐解き、意識の拡張を試みる。
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文藝春秋 7月号 評者・伊藤亜紗さん(美学者・東京科学大学教授)「弁護士でダンサーの車椅子ユーザーが描くダンスという解放」
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日本経済新聞 6月13日 評者・野矢茂樹さん(哲学者)「「善く踊る」ことが開く希望」
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琉球新報、福井新聞他(共同通信社配信) 6月20日 評者・田中みゆきさん(キュレーター)「本当に開かれた世界とは」
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中日新聞・東京新聞 6月27日 評者・ひらりささん(文筆家) 「「良く」ではなく「善く」踊る」
『天下の今日性――世界秩序の実践と想像』
趙汀陽 石井剛監訳 円光門訳 2026年5月刊
どんな対立も衝突へと発展させないためには世界を単位とする秩序=「天下システム」が必要だ。人新世的危機の時代に、人類文明の破綻を回避する普遍的秩序を問う。世界を真に世界たらしめる条件を探る、中国からの哲学。
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毎日新聞 6月6日 評者・張競さん(比較文学者)「西洋、中国両思想から非覇権の秩序を導く」
『地球内生命――私たちがまだ知らない地下の異世界』
カレン・G・ロイド 黒川耕大訳 2026年4月刊
数百万年も分裂せず、ただ存在し続けてきたとされるもの。金やヒ素を呼吸するもの。永久凍土や深海、火山湖など未解明の地下世界を探索し、生命の限界がどこまで広がりうるかを展望する。
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産経新聞 6月7日 評者・伊藤孝さん(茨城大教授)「太陽至上」転換迫る
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朝日新聞 6月27日 評者・横尾忠則さん(現代美術家)「深海や火口で素材集める冒険記」
『世界文学重層』
西成彦 2026年4月
何語で書かれていようと、いかなる国民文学にも属することのない文学、「語圏」のせめぎあいの中から生まれた文学を、多言語性というプリズムを通して読む。
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日本経済新聞 6月6日 評者・中村和恵さん(明治大学教授)「何重もの言語領域渡り歩く」
『将軍の都の客人――越後の寺娘・常野、江戸を訪う』
エイミー・スタンリー 原直史監訳 石垣賀子訳 2026年3月刊
19世紀前半の江戸に実在した女性の手紙をアメリカの歴史学者がつぶさに読み解き、波乱の生涯と時代の息吹を蘇らせた世界的話題作。
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新潟日報 6月7日 評者・矢内裕子さん(ライター)「書状でたどる女性の生涯」
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日刊ゲンダイ 6月28日 「本の森 手紙から読み解く幕末庶民女性の生涯」
『将軍の都の客人』の詳細はこちら
常野の眼を透かして見える世界(「監訳者解説」より抜粋)
世界を魅了した、ひとりの江戸女性の数奇な一生(「訳者あとがき」より抜粋)
『フェイクニュースの免疫学――信じたくなる心理と虚偽の構造』
サンダー・ヴァン・ダー・リンデン 笹原和俊監訳 松井信彦訳 2026年3月刊
フェイクニュース研究をリードする英国の社会心理学者が、誤情報に対する免疫という発想から「心理的接種理論」を説く。SNSを使う私たち一人ひとりが今日から実践に移せる、具体的指針が満載。
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毎日新聞 6月6日 評者・伊澤理江さん(東京都市大メディア情報学部准教授)
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週刊BCN vol.2107 <BOOK REVIEW>「フェイクニュースに負けない心を」
『格差の国の経済学――経済学者は世界をどう破壊し、もとに戻すために、毎日何をしているのか』
アンガス・ディートン 江口泰子訳 2026年3月刊
「経済学者は、人間の幸福の尺度として、金銭だけに固執することをやめなければならない」(本文より)。
ノーベル賞受賞者がユーモアあふれる筆致で綴る、経済学の過去と未来。
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公明新聞 6月29日 評者・森剛志さん(甲南大学教授)「効率性重視の闇に警鐘を鳴らす」
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東洋経済 ブックレビュー『今週の3本』 6月27日 評者・河野龍太郎さん(BNPパリバ証券経済調査本部長)「主流派経済学者であり移民でもある ノーベル賞受賞者が抱く違和感」
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週刊エコノミスト 7月7日号 評者・服部茂幸さん(同志社大学商学部教授)「「市場は効率的」とする経済学がアメリカ社会にもたらした格差の現実」






