虚実往還 文学へ、現実から。現実へ、文学から。 吉岡忍 虚実往還 「石が仕合せな女となる事を私達は望んでいる」――志賀直哉「流行感冒」(1919年)吉岡忍2024年7月1日 「ペストと生命の勝負で、人間が勝ちえたものは、認識と記憶だった」――カミュ『ペスト』(1947年)吉岡忍2024年4月1日 人が大切だという概念がなく、庶民の立場を考えて行動しないのが、現在の官僚の大きな問題点である――方方『武漢日記』(2020年)吉岡忍2024年1月5日 「みんな。外へ出ましょう。先生が面白い遊びを教えてあげます」――阿久悠『瀬戸内少年野球団』(1979年)吉岡忍2023年10月1日 著者プロフィール(最新記事公開時の略歴です) 吉岡忍(よしおか・しのぶ) ノンフィクション作家。1948 年長野県生まれ。87 年『墜落の夏 日航123 便事故全記録』(新潮社、1986年)で講談社ノンフィクション賞を受賞。その他の著書に『M/世界の、憂鬱な先端』(文藝春秋、2000年)、『ペンの力』(浅田次郎との共著。集英社、2018年)ほか多数。2017~21年まで日本ペンクラブ第17代会長を務めた。少年事件からメディア状況まで、さまざまな人物・事件の取材を続けている。