みすず書房

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書評に載った本 2026年4月

2026年5月25日

2026年4月に書評掲載された本をご紹介します。

『将軍の都の客人――越後の寺娘・常野、江戸を訪う』

エイミー・スタンリー 原直史監訳 石垣賀子訳 2026年3月刊

19世紀前半の江戸に実在した女性の手紙をアメリカの歴史学者がつぶさに読み解き、波乱の生涯と時代の息吹を蘇らせた世界的話題作。

  • 朝日新聞 2026年4月27日 古田徹也さん(東京大学准教授・倫理学)「出奔し都会で生きた女性の足跡」

  • クーリエ・ジャポン 2026年4月3日 著者インタビュー「米国の歴史学者に聞く 5回も結婚した江戸時代の寺娘に惹かれた理由」

『将軍の都の客人』の詳細はこちら
常野の眼を透かして見える世界(「監訳者解説」より抜粋)
世界を魅了した、ひとりの江戸女性の数奇な一生(「訳者あとがき」より抜粋)

『フェイクニュースの免疫学――信じたくなる心理と虚偽の構造』

サンダー・ヴァン・ダー・リンデン 笹原和俊監訳 松井信彦訳 2026年3月刊

フェイクニュース研究をリードする英国の社会心理学者が、誤情報に対する免疫という発想から「心理的接種理論」を説く。SNSを使う私たち一人ひとりが今日から実践に移せる、具体的指針が満載。

  • 朝日新聞 2026年4月11日 植原亮さん(東京大学准教授・科学哲学) 「誤情報の拡散にワクチンで対抗」

『フェイクニュースの免疫学』の詳細はこちら

『格差の国の経済学――経済学者は世界をどう破壊し、もとに戻すために、毎日何をしているのか』

アンガス・ディートン 江口泰子訳  2026年3月刊

「経済学者は、人間の幸福の尺度として、金銭だけに固執することをやめなければならない」(本文より)。
ノーベル賞受賞者がユーモアあふれる筆致で綴る、経済学の過去と未来。

  • 日本経済新聞 4月18日 「米構造問題に警鐘と自省」

『格差の国の経済学』の詳細はこちら

『世界に背を向けて――戦間期の反グローバリズムと大衆政治』

タラ・ザーラ 齋藤慎子訳 小原淳解説 2026年1月刊

高い関税、自給自足経済、移民の排斥。100年前、第一次世界大戦後の戦間期に起こった潮流をとらえ、国家と人々が自国第一主義を実践するさまをダイナミックに描く、反グローバリズムの世界史。

  • 毎日新聞 4月4日 評者・飯島洋一さん(多摩美術大学教授・建築評論)「歴史に見るファシズム復活の懸念」

『世界に背を向けて』の詳細はこちら

『破壊系資本主義――民主主義から脱出するリバタリアンたち』

クィン・スロボディアン 松島聖子訳 2026年1月刊

新自由主義の偶像経済学者からテクノリバタリアンまで過激な市場主義者は、民主主義から解放された資本主義100%「ゾーン」を世界に拡散することを夢見てきた。ソマリランドから海上人工都市構想まで、野望と実践を追跡。

  • 週刊読書人 4月17日号 評者・下村晃平さん(立命館大学専門研究員・社会学)「民主的統制を逃れんとする資本――リバタリアンの構想とネットワークを活写」

  • 毎日新聞 4月25日 評者・斎藤環さん(精神科医)「国家を穿孔する治外法権ゾーン」

『破壊系資本主義』の詳細はこちら
自由と民主主義は両立しない、とリバタリアンは言った(試し読み)
極端な市場主義者が世界を壊す(訳者あとがき)

『クロコダイルに魅せられて』

福田雄介 2025年11月刊

オーストラリアの政府機関で野生ワニの保全に全力を尽くす、唯一無二のワニ研究者はいかにして誕生したのか。淡々とした筆致ながらも熱い思いがじっくりと伝わる、ワニ研究エッセイ。

  • どうぶつと動物園    2026年春号 評者・松山俊樹さん(公益財団法人東京動物園協会 常務理事)

『クロコダイルに魅せられて』の詳細はこちら
ワニのためにオーストラリアへ。ワニのために生きる(新刊紹介)