みすず書房

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書評に載った本 2026年3月

2026年3月19日

2026年3月に書評掲載された本をご紹介します。

『将軍の都の客人――越後の寺娘・常野、江戸を訪う』

エイミー・スタンリー 原直史監訳 石垣賀子訳 2026年3月刊

19世紀前半の江戸に実在した女性の手紙をアメリカの歴史学者がつぶさに読み解き、波乱の生涯と時代の息吹を蘇らせた世界的話題作。

  • 毎日新聞 2026年3月28日 磯田道史さん(国際日本文化研究センター教授、日本近世・近代史) 「書状から読む無名女性の生き様」

  • 週刊文春 2026年4月2日号 評者・酒井順子さん(エッセイスト)「私の読書日記」

『将軍の都の客人』の詳細はこちら
常野の眼を透かして見える世界(「監訳者解説」より抜粋)
世界を魅了した、ひとりの江戸女性の数奇な一生(「訳者あとがき」より抜粋)

『脳のなかの免疫、免疫のなかの心』

モンティ・ライマン 塩﨑香織訳 2026年2月刊

今世紀に入り、脳と免疫系の〈対話〉のしくみが見えてきた。免疫学の世紀の「心身一元」の医科学を切りひらく研究最前線。

  • 日本経済新聞 2026年3月14日 評者・寒竹泉美さん(サイエンスライター・小説家)「心と身体、微生物が一体の「私」」
  • 日経サイエンス 2026年5月号 評者・森山和道さん(サイエンス・ライター)「森山和道の読書日記」 

『脳のなかの免疫、免疫のなかの心』の詳細はこちら

『破壊系資本主義――民主主義から脱出するリバタリアンたち』

クィン・スロボディアン 松島聖子訳 2026年1月刊

新自由主義の偶像経済学者からテクノリバタリアンまで過激な市場主義者は、民主主義から解放された資本主義100%「ゾーン」を世界に拡散することを夢見てきた。ソマリランドから海上人工都市構想まで、野望と実践を追跡。

  • 産経新聞 3月22日 評者・古山裕樹さん(書評家)「国家を壊す「ゾーン」とは」

『破壊系資本主義』の詳細はこちら
自由と民主主義は両立しない、とリバタリアンは言った(試し読み)
極端な市場主義者が世界を壊す(訳者あとがき)

『ブラック・スノウ――東京大空襲と原爆投下への道』

ジェームズ・M・スコット 染田屋茂訳 2025年12月刊

太平洋戦争末期の1945年3月10日未明、約300機のB-29が東京上空に襲来、約10万人が死亡、100万人が焼け出される大惨事となった。日本とも縁の深いアメリカの軍事史家が、日米の複数の証言を交え、大空襲の全貌を描き切る。

  • 朝⽇新聞 2026年3月14日 保阪正康さん(ノンフィクション作家)「大量殺戮で戦争終結を図る構図」

  • しんぶん赤旗 2026年3月22日 纐纈厚さん(山口大学名誉教授)「日米両方の目線で描く大量殺戮」

  • しんぶん赤旗日曜版 2026年3月29日 山本唯人さん(政治経済研究所主任研究員)「実行の経緯 映画のように」

『ブラック・スノウ』の詳細はこちら
大空襲の惨禍を日米の膨大な証言から描く(新刊紹介)

『適者はいかに作られる――DNAで読み解く進化の仕組み』

ショーン・B・キャロル 渡辺政隆訳 2025年12月刊

南氷洋でも凍らない無血魚、生きた化石シーラカンス……生物進化の中間段階の記録を第一人者がDNAで読み解き、進化の原理を語る。写真・図版多数、カラー口絵8頁。

  • 日経サイエンス 2026年5月号 中田兼介さん(京都女子大学) 「分子の言葉で自然選択による進化を語る」

『適者はいかに作られる』の詳細はこちら
S・J・グールド賞に輝く進化発生生物学者が、進化の原理を存分に語る(訳者あとがき)