みすず書房

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書評に載った本 2026年2月

2026年3月19日

2026年2月に書評掲載された本をご紹介します。

『破壊系資本主義――民主主義から脱出するリバタリアンたち』

クィン・スロボディアン 松島聖子訳 2026年1月刊

新自由主義の偶像経済学者からテクノリバタリアンまで過激な市場主義者は、民主主義から解放された資本主義100%「ゾーン」を世界に拡散することを夢見てきた。ソマリランドから海上人工都市構想まで、野望と実践を追跡。

  • 朝日新聞 2026年2月21日 評者・高谷幸さん(東京大学准教授・社会学)「世界を崩す治外法権的『ゾーン』」

  • 北海道新聞 2026年2月15日 評者・根井雅弘さん(京都大教授)「拡大する治外法権的経済領域」

  • 週刊新潮 2026年2月12日号 評者・田中秀臣さん(経済学者)「なぜトランプ大統領は「同盟国」にも無理難題を押し付けるのか?「関税」「グリーンランド領有」…破壊系資本主義の実情を知る」

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自由と民主主義は両立しない、とリバタリアンは言った(試し読み)

『イヤー・オブ・ワンダー――365日のクラシック音楽』

クレメンシー・バートン=ヒル 後藤菜穂子訳 2025年12月刊

ある曲を聴く前と聴いた後で人生が変わることもある――中世から現代音楽まで、超有名な作曲家も、知る人ぞ知る作曲家も網羅。クラシック音楽の広がりを教えてくれるスーパープレイリスト。

  • 朝日新聞 2026年2月28日 評者・望月京さん(作曲家)「時空や文化差超える選曲ガイド」

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『つくられた日本の自然――「日本の自然」はどのように語られてきたか』

大貫恵美子 2025年11月刊

「日本の自然」は自然そのものではなく、文化的に構築されてきたものである。それはいかにしてつくられてきたのだろうか。「自然」という作為を人類学の視座から描く。

  •  朝日新聞 2026年2月21日 評者・川原伸晃さん(園芸家)「園芸から考える自然 作為をめぐり入り組んだ世界観」

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『東欧の体制転換と新自由主義――1989年以後のヨーロッパ』

フィリップ・テーア 福田・河合監訳 衣笠・辻河・中根・藤嶋訳 2025年10月刊

1989年以降、世界を席巻し、東欧を作り替え、西欧もを変容させた新自由主義。その時代は終わりつつあると著者は論じる。30余年の欧州現代史を総括し、変化の実相を紐解く。最近の情勢を踏まえ加筆を施した日本語版。

  •  毎日新聞 2026年2月21日 評者・岩間陽子さん(経済学者)「独裁と法治、脱共産主義の明と暗」   

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『暗黒のアメリカ――第一次世界大戦と追い詰められる民主主義』

アダム・ホックシールド 秋元由紀訳 2025年9月刊

戦争が終わっても続いた暴力、検閲、差別の時代。戦争熱や排外主義、そして様々な差別を利用した大統領から、それに抗った女性アナーキストまで活写。本書が問うのは百年前だけでも米国だけでもない。

  • 週刊エコノミスト 2026年2月17日号 評者・服部茂幸さん(同志社大学教授)「「自由の国」の裏に「暗黒の歴史」第一次世界大戦時の米国社会に迫る」

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【試し読み】「宣伝によってクリームや石鹼が売れるなら、戦争も売れるはずではないか?」第12章より抜粋

『核燃料サイクルという迷宮――核ナショナリズムがもたらしたもの』

山本義隆 2024年5月刊

日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、戦前来の電力中央集権化とナショナリズムの申し子だった。その歴史の精査をもとに脱原発の必要と必然を説く。

  • 朝日新聞 2026年2月28日 評者・鈴木達治郎さん(長崎大学客員教授・原子力政策)「3・11から15年、原発政策と社会構造 推進・反対を超えた取り組みを」

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