みすず書房

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書評に載った本 2025年9月

2025年10月9日

2025年9月に書評掲載された本をご紹介します。

『GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論』

ダニエル・サスキンド 上原裕美子訳 2025年8月刊

「どんなタイプの経済成長を追求すべきか? 誰のためのものであるべきか?…こうした問題に関心をもつ人の必読書だ」(D・アセモグル)。アイデアの成長にフォーカスした新提案。

  • 北海道新聞 2025年9月21日 評者・根井雅弘さん(京都大教授)「経済成長 第三の道を探る」
  • 朝⽇新聞 2025年9月27日 評者・有田哲文さん(朝日新聞社文化部記者)「技術と市民信じた明るい経済書」
  • 日本経済新聞 2025年9月27日 評者・岡崎哲二さん(明治学院大学教授)「経済成長の進むべき方向は?」

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【試し読み】はじめに(抄)

『呼吸を取り戻せ――肺移植がもたらす奇跡と悲劇』

デヴィッド・ワイル 小田嶋由美子訳 仲野徹監修 2025年8月刊

奇跡のような回復、悲劇のような悲しい別れ、そして燃え尽き――。移植医療は神がかり的で、人間的だ。肺移植に人生を捧げた医師が、その内幕を赤裸々に綴るノンフィクション。

  • 日本経済新聞 2025年9月13日 評者・河合香織さん(ノンフィクション作家)「移植医が見た生と死の現場」

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『コンパートメントNo.6』

ロサ・リクソム 末延弘子訳  2025年7月刊

憧れのソ連に留学してきたフィンランド人の寡黙な少女と、家族をのこして建設現場へ向かうロシア人の饒舌な出稼ぎ夫。寝台列車の同じ部屋に偶然乗りあわせた二人の旅を描く。フィンランド最高の文学賞・フィンランディア賞を受賞したロードノベル。

  • 中日新聞・東京新聞夕刊 2025年9月2日 評者・藤井光さん(東京大学准教授、翻訳家) 海外文学の森へ「旅で問う 自分の人生」

  • しんぶん赤旗 2025年9月28日 評者・中村和恵さん(明治大学教授・詩人) 定点観読 翻訳小説「シベリア鉄道でソ連へ」

  • 共同通信社配信(福井新聞、中部経済新聞、信濃毎日新聞ほか) 評者・江南亜美子さん(書評家) 「共鳴する二つの魂」

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【試し読み】「訳者あとがき」より抜粋

『日本 老いと成熟の平和』

トム・フォン・リ 梅原季哉訳 2025年6月刊

少子高齢化と諸規範が形づくる日本独自の「非軍事主義の生態システム」を、広島に学んだ米国際政治学者が、各種統計データに加え、元防衛相から被爆者に至る70人超へのインタビューから解き明かし、戦後日本の平和の実相に迫る。

  • レコードチャイナ 2025年9月16日 評者・長田浩一さん 「少子化日本の軍事大国化ありえず、中韓は?=話題の書「日本 老いと成熟の平和」を読んで」

  • AERA 2025年9月29日増大号「この人のこの本」 著者インタビュー「日本がこれまで非軍事主義を貫けた背景を知ってほしい」

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【試し読み】訳者あとがき(抜粋)

『レス・ザン・ワン――詩について 詩人について 自分について』

ヨシフ・ブロツキー 加藤光也・沼野充義・斉藤毅・前田和泉・工藤順訳 2025年5月刊

詩とは、詩人とは何か。詩の魅力や可能性を壮大かつ緻密に語り、ソ連時代の生活を痛切に印す。20世紀後半最大のロシア詩人、ノーベル文学賞受賞者が描くエッセイ集。

  • 西日本新聞 2025年9月6日 評者・河野聡子さん(詩人) 「同質性と相容れない存在」

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