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松尾梨沙『ショパンの詩学』日本スラヴ学研究会奨励賞 受賞

2020年7月21日

松尾梨沙『ショパンの詩学――ピアノ曲《バラード》という詩の誕生』が、2018/2019年度日本スラヴ学研究会奨励賞を受賞しました。

選評に、 「19世紀ポーランドの文学研究と音楽学の成果が結実した学際的な論考(…)本来は詩のジャンルであった「バラード」が、ピアノ独奏曲の名称へと変容していく様相が、オシンスキ、ミツキェヴィチ、ヴィトフツキら数多くの文学者、音楽者の作品を下敷きにして、明かされていくプロセスは、知的な興奮をもたらすものであり」「次いで評価されたのは、研究手法である。ポーランド語のみならず、リトアニア語やウクライナ語などの民謡も射程に入れ、ポーランド語の詩および歌の重層的な広がりを提示(…)また実証的で緻密な文体・楽曲分析を行いながら、議論を重ねていく手法は、堅実でありながらも、学術的な野心に満ち」……

日本スラヴ学研究会